letter

中島美嘉のletterという曲を聴くたびに胸がつまる。 大好きなはずのものたちが全て歪んで見えた 私はまるで使えないがらくたになったみたいだった さよならを言う勇気もなくて、荒れた姿情けなくて どれだけの夜を泣き明かし、どれだけの時が経って、空が晴…

Coccoの箱庭

Coccoが大好きだ。 Coccoを聴いていると、精神があるべきところに落ち着くというか、とにかく落ち着く。 私が自我を持って初めて好きになった曲は、Coccoの雨ふらしだ。 偽りも 目を開けて 信じましょう 青空が似合う あなたにも 雨は降る 当時12歳。本能的…

コスメは生活

自分は何のためにコスメを買うのかを考えた。 申し訳ないのだが、コスメに対し過剰に愛があるわけではない。コスメはコスメ。好きは好きだが、収集癖があるわけではない。 また、美への強い執着があるわけでもない。やるべきことをこなしているという感じに…

擬態としての美容

私はかわいくなりたいわけでも、モテたいわけでもない。ただ、人として自他共に尊重されたいだけだ。人間の女に擬態するためだ。それが美容の基本方針だ。 「ブス」と判断された女は、人権のない存在として扱われる。軽んじられる。 一度経験したら恐怖感で…

aikoの話

aikoの愛は恐ろしい。 何もかも受け入れて、ずっと好きでいて、ずっと待っていられる、まさにヘビーな愛だ。ああ最高だ。最高。風になってでもあなたを待っている。よくわかる。 私がaikoで一番好きな曲は、“キラキラ”だ。こんなに悲愴な曲はないと聴くたび…

大事にするしないの話

そういえばね今日、電車内で女なんて簡単だ、あんな女は何しようが責任とらなくていい、なんて言っている男性がいてまた心が無理になった。本当に悲しい話。 自分がされたら心底軽蔑するしめちゃくちゃ傷つくし許せないけれども、人がされたという話を聴くだ…

白い花

部屋に花を飾ることにした。 些細なことだが、それはかなり生活の質を左右する。生花を飾り続けることはそれなりにコストを伴うが、情緒の安定に与えるメリットは大きかった。 自室に美しい他者がいる、そのことでもたらされる規律と自制は思ったより大きい…

言葉

言葉というのはひどく曖昧かつ多義的なものだ。 例えば、「愛している」 それは、 A「私はあなたが刑事訴追されても弁護し続けるほど愛している」、「私はあなたに臓器提供できるほど愛している」 B「例えあなたがどこへ向かおうとも、あなたが私を愛してい…

指輪

指輪という歌がある。 なぜ 左手の薬指にしているの 友達が訊くんです 私が20歳の誕生日に 自分で買ったの 誰にも貰えそうにないから これは身障者の女性の作詞であるという。中学生の頃、音楽の授業にて知った曲だ。 あまりにも悲しかった。私もそういう未…

ゲル状の自我

私には実体がない。 私には、私の容貌を思い出すことが困難だ。 私には、私という確たる自分という主義主張もない。 自分をおそろしくぶよぶよの何かに感じることもある。一方で、可愛らしいと思うときもある。 自分のことをとても頼りになる好ましい人間で…

「ホリー・ガーデン 」と不幸と幸福

"晴天とは、どちらかといえば不幸に似ている。それも、恒常化してしまった穏やかな不幸に。" これは、一番好きな小説である、江國香織著「ホリー・ガーデン」の一節である。 https://www.amazon.co.jp/%E3%83%9B%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%AC%E3%83%…